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2009年7月 4日 (土)

第一話「始まり」

まさか、こんな処で再会を果たすとは誰も思ってはいないであろう。昔生き別れた兄妹の再会など誰も予期していなかったことだ。だが、それが新たな事件の始まりとは誰も知る由はなかった。

訳の解らないメールの内容によって呼び出された智美は、不服そうな表情で何故か警視庁の前に居た。

「何で、待ち合わせ場所が警視庁なんだろうね・・・」

文句を言った。勿論、その張本人は愚か誰も来ていないのがかなり不満である。本当に、養子に会わせる気があるのかどうか疑問だが・・・と考え込んでいる時背後から聞き覚えのある声がする。

「やぁ、君だね」

軽い口調で智美を見る。背後を振り返った智美はハッとなる。そこにいた人物を見て思いっ切り睨み付けた。

「神宮寺勇人・・・自らお出ましですか?警視庁の神と呼ばれる方がどうして此処に・・・」

嫌味たっぷり含んだ口調でそう告げた。しかし、相手はそれを思いっきりスルーしている。しかも、笑顔で。

「いやいや、丁度良かったよ。竜菜に頼んで君に来て貰って正解だね」

意味が解らない。だが、この男は全てお見通しだということも解り切っている。正直それが無難に苛立ちを増幅させる。

「で、竜菜が送ってくれたメールなんですけど・・・あれって・・どういう意味ですか?」

「君自身、大いに関係していることだよ。立ち話はなんだから・・・」

ようやく歩き始めた。さっぱり状況が掴めないことに苛立ちながらも智美は後を追い掛ける。まさか、それが新たな世界と事件勃発の始まりだとは知らずに・・・。

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